不動産投資はどれぐらい儲かるのか?

「不動産投資は儲かりますか?」
「不動産投資は儲かりますか?」という質問をされることがあります。
この質問は、ラーメン屋さんは儲かりますか? 株投資は儲かりますか?
と聞いているのと同じ質問で、一概に儲かると断言することはできません。
しかし、他のビジネスや投資と違って、圧倒的に誰でも儲けいやすい仕組みになっています。
特に、オーナーチェンジ物件であれば、既存の入居率、入居時期からある程度の近い将来の
売上はほぼ確定します。
住居や店舗など入居後は最低でも数年単位、長ければ十年単位で入居していただけるので
ある程度中期的な収益見込みを立てることが容易です。
例えば、ラーメン屋さんを出店する場合、では周辺の市場調査や予測はそう簡単ではないですよね。
近所の人の味の好みもアンケートとかしないとわからないですし、
出店しようとしている地域のラーメンの需要と供給のバランスはどうなのか、
など調査は非常に難しいです。
また、株式投資も購入した会社の経営状態が今後どのようになるか、
また日本経済自体がこの度どうなっていくか、それらの要因を予測することは
非常に困難となります。
ところが、賃貸市場はどうでしょうか?
周辺の競合となる賃貸物件はインターネットを見れば、簡単に調べることができます。
HOME’Sなどの賃貸サイトでは、その地域の間取りの需要と供給状況を確認したり
ニーズの高い設備などの情報を確認することがでいます。
そうです。他のビジネスや投資と違って市場調査をすることが圧倒的に容易です。
詳しくは別途ご紹介させていたしますが、購入前に物件の下調べが容易にできますので
事前に調査をしっかりして、間違いない物件を購入すれば、かなりの確度で儲かることができます。
はじめての方にどれぐらいの収益が見込めるかの参考事例として、私の購入した物件の一部の
物件をご紹介させていただきます。
パターン1:中古区分マンション
購入物件例(区分マンション) |
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物件価格 | 1200万円 |
利回り | 7% |
築年数 | 8年 |
管理費 | 3000円/月 |
構造 | 鉄筋コンクリート |
修繕積立金 | 1000円/月 |
融資期間 | 35年 |
金利 | 2.5% |
↓
年間収益試算 |
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年間収入 |
+84.0万円 |
年間支出 | |
ローン返済 |
-51.4万円 |
管理費 |
-3.6万円 |
修繕積立金 |
-1.2万円 |
固都税 |
-10.0万円 |
年間収支 |
+17.8万円 |
※区分マンションの場合、修繕積立金が数年単位であがっていきますので、その点は考慮が必要です。
上記の月次の収支に含まれていない支出費用項目としては下記のようなものがありますので、
その点も考慮しておく必要があります。
・設備交換:エアコン ~15年(10万円)、給湯器 ~20年(20万円)
・退去時費用:リフォーム代 1Rの場合 5~30万円、
家賃募集費用 家賃1か月+広告料0~3か月分
5年間保有して、入退去がない場合の収益は、+89万円となります。
入退去のある場合、敷金、礼金がとれる場合は募集費用をそれらで補てんすることが可能です
パターン2:1棟アパートの場合
購入物件例(1棟アパート) |
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物件価格 | 6000万円 |
利回り | 13% |
築年数 | 20年 |
構造 | 鉄骨造り |
融資期間 | 30年 |
金利 | 3.9% |
↓
年間収益試算 |
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年間収入 |
+780.0万円 |
年間支出 | |
ローン返済 |
-432.5万円 |
管理費 |
-39.0万円 |
建物管理費 |
-24.0万円 |
共用電気代 |
-24.0万円 |
固都税 |
-30.0万円 |
年間収支 |
+230.5万円 |
上記試算も区分マンションと同じく、設備更新や入退去時の費用を想定しておく必要があります。
それに加えて、1棟アパートの場合は外壁塗装、屋上防水、貯水槽メンテナンス、などの費用を
想定しておく必要があります。これらは大凡10年~15年ぐらいに一度ぐらいの頻度で当物件規模であれば
概算で100~300万円の費用が必要になってきます。(費用は改修内容によってかわってきます)
5年間保有して、入退去がない場合の収益は、+1152万円となります。
ただし、1棟マンションで5年間退去がでないということはありえないので、
実際には1年に10~20%ぐらいは入退去を繰り返します。
当物件は、合計20戸なのですが、年2戸空がでた場合だと、募集費用とリフォーム代で大凡20万円ぐらいかけています。
ですので、年2戸の場合は40万円ぐらいの出費が必要になります。
平均年2戸の空きがでた場合の収益としては、年間190.5万円となり、5年で952.5万円の収益を稼げることになります。
このあたりも入居者が長期的に入居してくれるようテナントリテンションなどの取り組みを
いかにしていくかによって収益がかわってきます。
このように、2パターンをあげると、あきらかに1棟アパートのほうが
よいように思われるかもしれませんが、往々にして区分マンションのほうが駅近で
空室リスクが少なく、1棟もののほうが駅から遠かったりすることで空室リスクが高くなりますので、
どこまでリスクを許容しリターンを高めていくか。
というのはあなたの不動産投資の方針によって決まってきます。
このあたりも不動産投資の方針を決めていく方法についても、追ってご説明させていただきます。