不動産投資の失敗事例③ 欠陥建物を購入

不動産投資の失敗事例として、欠陥のある建物を購入してしまい、建物の維持に莫大な費用がかかってしまうということもまれにあります。
基礎造りができていない建物を購入して失敗
わたしが聞いたことがあるのは、建物の基礎が十分に固定できるとこにうたれていなかったため、年数とともに、徐々に建物が傾いてきたということです。
多少の傾きを気にせずに入居していただける人はいたのですがそれでも入居率は50%ぐらいだということです。
当然、売却しようにも、傾いたマンションを購入したがる人はいないので、売るに売れない状況となってしまいます。
傾きはじめたことに気づいたのが、10年ほどたってからということです。
建築会社の瑕疵担保責任期間も終了しており、対応してもらえないということだったそうです。
それほど多い事例ではないので、しっかりした建設会社に建築を依頼すれば大丈夫だと思います。
しかし、築年数の浅い物件や、新築で建てる場合はこのようなこともあることを頭にいれておいたほうがよいかと思います。
失敗しないための対策
- 築年数の浅い物件は買わない
ある程度築年数がたっていると、建物劣化という問題はありますが、それだけ長期間の間たっているということは、それなりのしっかりした基礎と地盤であるということがいえます。
このようなリスクを避けるために、あえて15年以降の安定した物件しか購入しないという人もいます - 建設した建築会社を確認する
- 地盤の強い地域かどうかを確認する
もともと水や海などがつく地域は、水があったところを埋め立てている場合が多く、地盤が弱い地域の可能性が高いです。水や海などがつく地名のときには昔その土地がなんであったのかを調べるなどして、地盤の強い場所かどうかを確認しておくのがよいかと思います。 - 周辺の建物で傾きがないかを確認する
これもその地域の地盤がつよいかどうかを確認する手段として、周辺の建物が地盤沈下により傾いたり
していないかを確認することも有効です。
コンクリートが爆裂して莫大な修繕費が発生
鉄筋コンクリート造り(RC)の建物であることですが、コンクリートが爆発し、莫大な修繕費がかかるとうことがあります。
RCの1棟購入をお考えの方は、失敗しない物件選びとして重要な事例です。
コンクリートの爆裂とは、コンクリートがひび割れなどをして、その隙間から水が浸食し、鉄筋を錆びてしまうことで発生します。
もともと、鉄とコンクリートは熱で膨張する係数が同じことから、鉄とコンクリートと合わせて建てる工法が生み出されたわけです。
しかし、鉄が錆びてしまうと物質が変化してしまい、膨張係数が変化してしまいます。
そうなると、鉄の伸縮率とコンクリートの膨張係数が異なるため、鉄の膨張にコンクリートがついていけなくなり、コンクリートが爆発する
ということがおきてしまうのです。
コンクリートが爆発すると、莫大な費用がかかるため、RCを購入する人は十分に注意いただきたい項目のひとつです。
失敗しないための対策
- 築年数の古いRCを買わない
- 外壁や屋上防水を定期的に実施しているか大規模修繕履歴を確認する
- 建設会社がしっかりしたところかを確認する
- クレジットカードがささるほどのクラックがないかを確認する
RCだと小さなクラックは経年劣化とともに発生するものです。しかし大きなクラックがあると水が浸透している可能性が高いので、基準としてはクレジットカードがささるほどの大きなクラックがあれば要注意です。