大家さんとは何者?

業務内容の大半は外部に委託できる
不動産投資は安定して毎月家賃を得ることが出来るため、
不労所得の代名詞となっていますが、本当でしょうか?
お金をいただいている以上、それに見合うだけの価値を提供する必要があります。
大家さんは何もしなくてよい、というわけではなりません。
お金に見合うだけの価値を提供しているからこそ、成り立っているビジネスなのです。
例えば、賃貸に住んでいる方なら家賃を大家さんに毎月支払っていると思います。
大家さんの仕事の一つに「家賃の回収」という仕事があります。
それ以外もいろいろなことをしないといけないので、
ここでは簡単に大家さんの業務内容についてあげておきます。
■物件購入
賃貸として提供するための物件を探し、購入していきます
■入居者募集
募集家賃を設定し、入居者を募るために仲介不動産会社に空物件があることを宣伝していただきます
■建物の修繕管理
屋上防水、外壁塗装、ペンキ塗装給湯器や空調機、設備が老朽化していきます。
■定期的な設備メンテナンス
貯水槽点検、消防点検
■清掃
週1~2回程度の共用部分の清掃、定期的な大清掃
■緊急時の対応
給水管からの水漏れなど急なトラブル発生時の対応
■入金確認・延滞家賃の督促
入居者からの家賃回収、延滞している場合は督促
■退去立ち合い
退去される場合の退去立ち合いと回復費用回収の交渉
■内装リフォーム
新たに募集するために、室内クリーニングや壁紙交換やクッションフロアーの張替などのリフォーム工事
このように列挙すると、大変だな・・・。と思われる方も多くいらっしゃるかと思いますが、
これだけのことをするので、その対価として月額何万円というお金をいただくことができます。
しかし、ご安心ください。
これらの業務をほぼ全て請け負ってくれる「管理会社」というものがあります。
区分マンションを購入する場合は、専属の管理会社が大抵ありますので、
その管理会社に管理を代行できます。
アパートやマンションを1棟丸ごと購入する場合や戸建て賃貸をする場合は、
家賃の数%の管理費用を支払うことで、
専門の管理会社に業務を委託することができるような仕組みになっています。
ですので、大家さんであるオーナーは定期的に管理会社から報告を受け、
出費や家賃設定をどうするかなどの判断だけをすればよいということが可能です。
大半の兼業大家さんはそのようなかたちで、本業の傍ら副業としての大家業を営まれています。
このように、業務を外部に委託し自動化できる構造があるため、
不動産投資は不労所得に近い状態にすることできるのも事実です。
大家さんになるということは不動産賃貸業を営むということ
このように、不動産投資は他の投資と違って外部に委託するかどうかは別として、
自分で物件を管理、運営していく必要があります。
また、その結果によって得られる利益も変わってきます。
これも不動産投資の醍醐味といえます。
例えば、株式であれば購入した株式が値上がりするように自らの働きでコントロールする
ということはほぼ不可能です。上がるか下がるかは市場動向次第。
神のみぞ知る・・・といったところになるかと思います。
しかし、不動産投資では、他の物件と差別化を図ることで、家賃をあげて収益を増やしたり、
LED電球に交換することで電気代をさげたり、
外注への委託費を上げる交渉をすることで原価を下げて利益を増やすということができるのです。
自らの考えやオリジナル性を発揮することで、大きく利益を増やすことができる。
まさに、「投資」というより「事業」としてとらえてることができます。
不動産投資とは、一つの不動産賃貸業を経営する。ということなります。
そういう経営者マインドを持って取り組むことで、単なる副収入を得るだけの不動産投資ではなく、
経営者としてのビジネススキルをアップすることができるようになります。